放射線科

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Department of Radiology

放射線科

MRI

放射線を使用せずに、磁場と電磁波を用いて体内の臓器を画像化する装置です。
当院では 1.5T(テスラ:磁場の強さを表す単位)の超伝導MR装置が2台稼動しています。そのうちの1台は2022年に導入したシーメンス社製の最新装置です。 この装置には近年話題のAI(人工知能)を利用し画像を構成する技術を搭載しています。この技術によって、これまでより短い撮像時間で高精細な画像を得ることができるようになりました。その他にも、動きを補正する機能や、静音技術も搭載されており、様々なケースにおいて対応が可能となっています。
また、撮影室は以前より明るくなり、室内には音楽が流れています。撮影中はヘッドフォンをしていただくことにより、室内の音楽を聴いていただくことができます。このように最新技術や撮影室の環境の改善で、以前まではMRIが苦手だった患者さんも安心して検査を受けていただけるようになりました。

次のような方は注意が必要です。予約を取られる際、主治医にご相談下さい。

  • ペースメーカーを入れている方
  • 体内に金属を入れている方
  • 妊娠されている方 または、その可能性がある方

CT

当院では2台のCT装置 (Aquilion PRIME, Aquilion Prime SP) を設置し、外来・入院・救急を含め年間約8500件の検査を行っています。
CT装置はX線を利用して撮影した情報をコンピュータ処理することで身体の断面を画像化し体内の様々な病気を発見することが出来ます。最新のDeep Learningを用いた画像再構成法によりこれまでにない鮮明かつ高画質な画像を短時間で提供する事が可能になりました。
また体内金属による画像の乱れを低減できる機能(SEMAR)も搭載されており,それにより金属周辺の画質も向上しました。
当院では頭部や胸腹部だけでなく整形領域(肩、膝など)や冠動脈(心臓の血管),大腸CTなど全身の検査を行っています。被ばく線量についても「Japan DRLs2020」に示された診断参考レベルを利用して、適切な被ばく線量管理を行っていますので安心して検査を受けられて下さい。

乳房X線撮影装置

キヤノンメディカルシステムズ社製のマンモグラフィ装置(Pe・ru・ru)と呼ばれる装置で、 この検査では触診で発見されにくい早期の乳がんの発見が可能です。
乳房を圧迫して撮影するため、圧迫痛を伴い「痛い」「苦しい」という印象を受け敬遠されがちです。
当院での実際の検査では、乳房撮影の経験豊富な技師が患者さんの状態によって柔軟に対応し、 苦痛を少しでも和らげるため細心の注意を払って行っています。

マンモグラフィについては努めて女性技師が対応する体制を取っています。

血管造影装置

《Allura Xper FD20/20 PHILIPS社製》

当院の血管造影検査は、大視野のバイプレーン(2方向同時撮影)フラットパネルディテクタシステムを搭載した 最新の血管撮影装置で行っております。従来よりも少ないX線で鮮明な画像を提供できますので、造影剤を使用して全身の血管を映し出すカテーテル検査や血管内治療を安全に短時間で行う事ができます。また回転撮影(3D-RA)も可能なので3D再構成画像で診断したり、CT like image(Xper-CT)で確認する事もできます。細い管を血管に入れて行うカテーテル検査は、脳動脈瘤の位置や全身の血管の動脈硬化や病変の診断ができます。また、血管内治療においては、手術と違い、体の外からの操作で狭くなった血管を広げたり、病巣に直接薬を注射して治療ができます。この装置により最先端の医療を提供しております。

据置形X線透視診断撮影装置

当院では2台のX線透視装置を有しており、1台は食道・胃・小腸・大腸などの消化管造影検査、 脊髄造影(myelography)、骨折の整復、瘻孔造影、泌尿器での尿路系造影検査、子宮卵管造影検査(HSG)など 産婦人科での生殖器系検査も行っています。
装置の特徴としては、キヤノン社独自のラウンドシェイプ天板により消化管検査における体位変換のし易さと、ERCPのような長時間の検査による苦痛の軽減を両立し、水平時の寝台高さを56cmまで下降することができますので、ストレッチャーからの受診者の乗せかえも容易で、介添えの方の負担も軽減でき、検査室に歩いて来られない受診者などを優しくサポートします。

移動型X線透視診断撮影装置

外科的手術の際にX線を使用して手術を支援する装置です。高解像度の透視機能をもち、リアルタイムでデジタルX線画像を表示することができます。この装置は移動が可能であり、アーム部分も自在に回転できるため、あらゆる角度からX線撮影が可能です。
当院ではシーメンス社製の2台とGE社製の1台を使用しています。

骨密度測定装置

骨の中にあるカルシウム、マグネシウムなどのミネラル成分がどのくらいの量あるのかを計測するものです。このミネラル成分が不足してくると、骨がもろくなり、骨折しやすくなります。当院では、最新鋭のベッドタイプ装置に寝ていただき、腰椎や股関節にX線を透過して、その透過率を即時にコンピューター処理して骨密度の測定、分析を行います。 簡易的に手首で測定するよりも詳細な情報が得られます。

ワークステーション

FUJIFILM社製ワークステーション(VINCENT)を導入しています。
このワークステーションと呼ばれるものは、撮影する装置ではありませんが CTやMRIで撮影された画像を3D等に処理をすることに特化したパソコンです。
解剖学的なデータベースにより、人体の臓器や骨や血管の認識に非常に優れています。 患者さんへ説明するための分かりやすい画像作成や外科的手術の前のシミュレーションに役立ちます。

大腸CT用炭酸ガス送気装置

堀井薬品工業社製の大腸CT用炭酸ガス送気装置(エニマCO2)を導入しています。
この装置は大腸に炭酸ガス(腸管粘膜からの吸収が空気より早いガス)を送り込む専用装置です。
ガスが入り過ぎるのを防ぐ機構を備えており、安全面にも配慮された装置です。
この装置を使用して安全で安定したガス送気を行い、送気完了後に大腸CTを施行します。
大腸がんの外科的手術の術前検査に使用します。