当院の取り組み
Regional Medical Care Support Hospital
地域医療支援病院
身近な地域で完結した医療が提供できるようにするためには、 診療所や病院などの医療機関が相互に協力しそれぞれの役割を果たすことが必要です。 一次医療を担う「かかりつけ医」を支援し、入院、救急医療など地域医療の中核を担う体制を 備えた病院が「地域医療支援病院」として都道府県知事から承認を受けています。
当院は2016年11月9日に佐賀県知事より「地域医療支援病院」の名称承認を受けました。
今後も引き続き地域の皆様により安心・安全な医療を提供できるよう努めてまいります。
地域医療支援病院としての要件と当院の役割
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かかりつけ医やその他の病院から紹介患者さんに対する医療提供について
当院では原則としてかかりつけ医からの紹介状を持参しての受診をお願いしています。 紹介状がなく初診での受診をされた患者さんには初診に係る選定療養費として7,700円(税込) の負担をしていただいておりますのでご了承ください。
また、当院での治療が一段落し、状態が安定されている患者さんには、かかりつけ医を当院より紹介させていただいていますのでご理解・ご協力をお願いします。 -
他の医療機関との医療機器や入院設備などの共同利用
当院では他の医療機関からの依頼を受け、MRIやCTなどの医療設備を用いた検査の実施や かかりつけ医からの紹介で入院された患者さんを診察し、病院主治医と共に治療方針などを検討して共同で検査や 処置を実施する開放型病床を有しております。
普段から診察してもらっている先生と当院の主治医が 一緒になり患者さんに安心してより質の高い医療を提供することができます。 -
救急医療の提供
救急当番医師が救急医療を実施しています。
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地域の医療従事者に対する研修会の実施
地域の医療機関や福祉機関の医療従事者等を対象にした症例研究会や 勉強会などを医師や認定看護師等が開催しています。
Regional Cancer Hospital
地域がん診療病院
地域がん診療病院について
地域がん診療病院とは、がん診療連携拠点病院が無い地域に、都道府県の推薦をもとに厚生労働大臣が指定する病院です。
がん診療連携拠点病院との連携を前提にグループとして指定を受け、専門的ながん医療の提供、相談支援や情報提供などの役割を担います。
当院で対応困難な放射線照射療法やペインクリニック、希少がん、小児がん、AYA 世代のがん患者への治療および支援、ゲノム医療等については、佐賀大学医学部附属病院と連携し、適切な医療を行っていきます。
※がん妊孕性温存に必要な生殖医療については、下記の医療機関と連携しています。
- 医療法人社団高邦会 高木病院
- 医療法人永世会 谷口眼科婦人科
当院には緩和ケアチームがあります
がんになると、体や治療のことだけではなく、仕事のことや将来への不安などのつらさも経験すると言われています。
がんと診断を受けた時点から、落ち込み、痛み、息苦しさ、生活の悩み等を感じるときには、つらさを和らげる緩和ケアをいつからでも受けることができます。
緩和ケアチーム
当院には、医師、看護師、薬剤師、管理栄養士、リハビリ、臨床検査技師、診療放射線技師、医療ソーシャルワーカー等、様々な専門分野のスタッフが「緩和ケアチーム」として集まり、患者様とご家族をサポートします。
また、院内では、言語聴覚士、歯科衛生士からなる口腔ケアチームや各病棟看護師からなるリンクナース会と協力し、緩和ケアに取り組んでいます。
緩和ケアについてのお問合せはお近くのスタッフまでお声かけ頂くかがん相談支援センターへお立ち寄りください。
がん相談支援センター
場所:正面玄関入り右側
フロアガイドはこちら
緩和ケア外来について
緩和ケアは、がんと診断された時から、がん治療と一緒に受けることが出来るケアのことです。当院では、緩和ケア医師(非常勤)が週1回(毎週水曜日)緩和ケア外来の診療を行っております。痛み、吐き気、息苦しさなどの身体のつらさや、気持ちのつらさ、病気になって生じた生活上のつらさなどを、できるだけやわらげ、ご自宅や療養先で穏やかに生活を送っていただけるようにお手伝いをさせていただきます。
専門的な痛みのコントロール(放射線治療や神経ブロックなど)は、必要に応じて佐賀大学医学部附属病院と連携します。
緩和ケア外来は、当院に通院中のがん患者さんに限らず、他院に通院中の方も受診できます。受診希望の際は、かかりつけを通しての外来予約と紹介状の持参をお願いします。
緩和ケア委員会
院内がん登録とは
院内がん登録とは、がん医療の提供を行う病院においてがん医療の状況を適確に把握するため、病院において診療が行われたがんの種類、病期、診療内容、予後等に関する詳細な情報を記録し保存および登録する仕組みです。自施設でのがん診療の実態の把握やがん医療の質の向上と、国におけるがん統計などの算出、がん医療の分析と評価、未来のがん対策の立案などに役立ちます。
院内がん登録の利用について
登録により収集した情報は以下の目的において利用しています。
- 国立がん研究センター(全国集計)への提出 ※二次利用についての説明
- 地域がん登録へのデータ提供
- 全国がん登録へのデータ提供
- 院内のがん患者の受療状況の把握
- 院内がん患者の生存率の算出、予後調査
- 研究、教育のための情報提供
- 統計などの作成およびその二次利用
個人情報の取り扱いについて
登録された情報につきましては、国で定められている「がん登録等の推進に関する法律」、「個人情報保護法」、当院における「個人情報保護方針」を遵守しプライバシーや権利が侵害されることのないよう適正かつ厳重に管理しております。
参考資料
Opt Out
オプトアウト(臨床研究、症例登録)について
通常、臨床研究を行う際には、文書もしくは口頭で説明を行い、同意を得て実施します。
臨床研究のうち、患者さんへの侵襲や介入がなく、診療情報等の情報や検体のみを用いる研究では、国が定めた指針(『人を対象とする生命科学・医学系研究に関する倫理指針』)に基づき、対象となる患者さんから直接同意を得ずに行われる場合があります。
この場合には、研究に関する情報を公開して、対象となる患者さんに拒否の機会を設けており、これをオプトアウトと言います。
当院で、オプトアウトを用いた臨床研究及び症例登録は下記の通りです。研究のためにデータや検体が使用されることを希望されない場合は、臨床研究の文書内に記載されている研究責任者までお知らせください。
また、症例登録について希望されない場合は、下記の問い合わせ先までお知らせください。その場合でも患者さんに不利益が生じることはありません。
症例登録
企画管理係